エルデシュ
- 作者: ポールホフマン,Paul Hoffman,平石律子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2000/03
- メディア: 単行本
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エルデシュという数学者の生涯を描いたノンフィクション。
弟にずいぶん前に借りたまま読んでいなかったが、昨日ようやく読み終えた。同じく弟から借りて読んだことのある「博士の愛した数式」のノンフィクション版のような雰囲気。
5章の「神が整数を創りたもうた」は、章末までエルデシュに関する記述がほとんど無い。で、気になって読み進めたら、最後の6行目から記述があった。この記述が面白かった。
エルデシュ自身が超一流の数学者であるせいか、同時代に活躍した数学者や物理学者の名前がずらずら出てくる。ゲーデルやアインシュタイン、ラマヌジャン、アンドリューワイルズなどなど。
数学者って一人で研究を進めるイメージがあったけれど、むしろそういうスタイルを貫く数学者はごく少数らしい。
比較的わかりやすい数学については説明がある。例えば対角線論法や素数を求める予想式、グラフ、友愛数などの特殊な性質を持つ数の組、分数を単位分数で表す話、ラムゼー理論など。他にも1 + 2 + 3 ... 100 をガウスが説いたとされるエピソード、ディオファントスの生涯を求める話など。