瀬川昌司さんの本
を読んだ。少し前に読売新聞の本の紹介欄で瀬川プロが登場していたので、図書館で借りてみた。前からblogを見ていたけど本を読んだのは初めて。
- 作者: 瀬川晶司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/04/21
- メディア: 単行本
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通常はプロ養成機関である奨励会を勝ち抜かないとプロになれないのだが、瀬川プロは前述の花村元司以来となる奨励会以外からプロになった人。実際には奨励会を年齢制限で退会しているので、まったく奨励会を経ていないわけではない。が、アマとなった後に各種トーナメント戦で、プロ相手に7割以上の勝率をマーク。「あまりにも強い」*1ので、将棋連盟が前例のなかったプロ編入試験を実施してプロになった。
それにしても奨励会というのはつくづく恐ろしい世界だ。「将棋の子」でその様子は知っていたが、その世界で挫折をした瀬川プロの言葉は心に深く突き刺さるようだ。
プロ編入試験そのものの様子よりも、自分の半生をたどった本。棋譜や将棋のルールはほとんど出てこないので、自分のように駒の動かし方くらいしかわからない人にも読める。ただ、結構悲しくなったりうれしくなったりする本なので、電車の中とか人前で読むとちょっと恥ずかしいかもしれない。