模倣犯

を読んだ。

模倣犯〈上〉

模倣犯〈上〉

模倣犯〈下〉

模倣犯〈下〉

久しぶりに長いのを読んだ。よかった。やや冗長な気もするけれど、この長さには意図があると思う。読んでいる途中で、かなり似ている事件が実際に報道されているので、現実のおぞましさに暗くなりながら。

再度読む可能性があるのでメモ。

  • 納得いかないところ
    • 建築家が事件に絡むところが納得いかない。
    • ルポライターと少年があんなにすぐにくっつくものか?
  • 再読時に注目
    • 被害者女性を時系列で並べる。ヒロミが手を下した以外の女性はやはりピースか。とすると、その説明はどこかにあったか?
    • ピースの描写が意図的なくらいに少ないのはやはり宮部みゆきの意図か。
    • ヒロミの母の描写。あの子どもに育つのにはもっとひねくれてる方が自然に思える。ピースの描写が軽いのと同様に意図があるのか?
    • 模倣犯というタイトル。タイトルはその小説を象徴する言葉であることが多いけれど。模倣犯とあえてタイトルをつけたのか?
    • とすると、やはり小説(社会派小説)とかに近いか?

そういえば主人公はだれなのだろう?自分の中ではヒロミなのだが、読む人によって意見が分かれそうだ。